プロのシェフから学ぶ-納涼シェフ交流会2014での体験を通して

2014年8月20日

「やがて女性も社会の第一線で活躍する時代が来る。」

そんな創立者の夢を受け継ぎ、約40年の伝統を築いてきたという大阪城南女子短期大学。現代生活学科は「製菓コース」「調理コース」「ライフデザインコース」の3つに分かれ、調理のことからビジネスパーソンまで、幅広く現代社会の中で活躍できる人材を育成しています。

調理コースでは、現代のニーズに合わせて幼児食から介護食まで学ぶほか、ビジネスマナーやパソコン、医療事務など社会で活躍できる総合的な人材育成にとりくんでいます。

7月7日、関西電力株式会社の電気利用技術センター『エルテック』で開催された料理王国主催『納涼シェフ交流会2014』において、有名シェフの調理を間近で体感する機会として、現代生活学科の4名の学生がデモンストレーションの手伝い体験をしました。昨年を超える大勢の調理人、レストラン業界、メーカーの前で実際にシェフの手伝いを行い、彼女たち達の顔には緊張、驚き、喜び、安堵、様々な表情が現われる一日となりました。

図4図7

図8図10

 

当日の学生たちの引率兼サポートをされた大阪城南女子短期大学 現代生活学科 助手の酒井鶴子さんにインタビューをしました。

 

図15

 

現代生活学科で学べること

―― 先生ご自身、どのようなことを教えていらっしゃるのですか?

私自身、辻専門学校で調理、製菓を学んできました。その知識/経験を活かし、この学校では製菓理論の科目を担当し、材料の知識、例えば小麦、卵、乳製品などを教えています。

学生たちには、理論をキチンと分かってから作ってもらいたいと思っています。製菓は正確さなども大切となります。まずは理論を踏まえれば、本日のシェフのように応用がいくらでもきくようになると思っています。

―― 学生は学校で、どのように学んでいくのですか?

私たちの学校では、外部からシェフを招へいし、和・洋・中様々な調理を学ぶ事ができます。製菓コースは年間60品目作るので、最初はいろいろおぼつかない学生たちも、最後には手が覚え、見違えるように手際よく作る事ができるようになります。卒業10年経ち、パティシエとして持ち場を任されている卒業生などをみると、とてもうれしくなります。

インターンシップなどを経験して、スキルを高めていく子も多くいます。各コース20名の少人数体制で、非常に恵まれた環境だと言えます。コース終了した学生たちは、調理師免許を取得することができます。

現代生活学科では、医療事務やビジネススキルも学ぶ事できます。だから将来は、シェフばかりでなく、ビジネス系に進んでいくお子さんもいます。

 

 

今回の体験で学生に学んでほしいこと

―― 学生たちには、本日の体験を通してどのようなことを学んでほしいですか?

通常、学校では1人1品ずつ調理をします。しかし社会に出たら、勝手が違います。大量に作ったり、時間なども気にする必要があります。今日はプロの仕事を身近で見て、人に満足して食べていただくこと、妥協せずに作ること、衛生面や盛り付け面に気をつけることなど、職業意識のようなものを感じてもらえたらうれしいですね。

図11図12

 

 

卒業後のこと

―― 学生の就職状況を教えてください。

就職先からは沢山オファーをいただきます。調理、介護や幼児食。病院や学校などのどちらかと言えば硬めの仕事に就くこともできるので、お母様方からはそれがとても好評です。学校給食などでは、彼女たちは普通の調理(給食)も作れますし、おやつも作れるので、とても良いのではないでしょうか。

また学校ではビジネス系の資格も取る事ができるので、OLになるお子さんもいます。

―― 明るく元気なお子さんが多いですね。どのように今後進んで欲しいですか?

そうですね(笑)。明るい子が多いです。

人生の中で食は欠かすことのできないものです。特に女性としては、家族のため、人のため、食を通してスキルを活かす事ができます。その中でも製菓は、人と人をつなぐ媒体だと考えています。

仕事を離れたとしても、食は欠かすことができないものなので、この学校で学んだことを人生において役立ててもらいたいと思います。

―― ありがとうございました。

 

続いて、手伝い体験に参加してくださった4名の学生にインタビューをしました。それぞれの学生さんには、普段作っている得意料理の写真も送っていただきました。

 

 

神田里紗さん(調理コース/2年)

コシモ・プリュス 小露浩之シェフ(フランス料理)のお手伝い体験

図13

 ―― 昨年も参加していただきましたね。

はい。もう1回体験してみたいと思いました。

―― 今年はいかがでしたか?

最初に助手の方に流れを話していただいたので、去年よりも動く事ができました。要求される事が去年よりわかりました。あとは、ぼっとしている時間がないように気を付けました。

図14図16

―― 将来の夢は?

高校生の時に家族と離れて入院した時、ご飯の楽しみを知りました。ご飯が待ち遠しく、看護婦さんが笑顔で運んでくれるのがとてもうれしかったのを覚えています。その気持ちを忘れずに、保育園で調理したり、食育を教えたりしたいと思っています。食事は大切だし、一番笑顔になれるものだと思うからです。

―― 得意料理を教えてください。

ハンバーグです。

図17

 

 

山岡眞由さん(調理コース/2年)

コシモ・プリュス 小露浩之シェフ(フランス料理)のお手伝い体験

図18

―― なぜ参加しようと思いましたか?

プロが調理する本物の場面を見てみたいと思いました。

―― いかがでしたか?

上手く手伝うことができませんでした。動きや料理そのものなど、プロのすごさを感じました。無駄がない感じでした。

図19図20

―― 将来の夢は?

保育園への就職を考えていますが、将来的には家庭に入って、家族のために料理を作るのが自分にはあっているのかもしれません。

―― 得意料理を教えてください。

ポテトサラダです。こだわりは、お酢や粒マスタードを入れることです。特に粒マスタードの食感が家族には好評です。

図21

 

 

高浦彩加さん(製菓コース/2年)

オ・グルニエ・ドール 西原金蔵シェフのお手伝い体験

図22

―― なぜ参加しようと思いましたか?

先生に声をかけていただいて、参加しました。

―― いかがでしたか?

全てが勉強になりました。作ったり話をしたり…。

実習では1人1つずつ作りますが、今回は大量に作りました。助手の方は大変だなあと感じました。観察力が必要なんですね。私には次の行動が予想つきませんでした。

素材にもびっくりしました。カシスやメロンを丸ごと使ったり、山椒もお菓子に入れることがあるのかあ…と。

図23

カシス

―― 将来の夢を教えてください。

どこかで修行して、最終的にはカフェやケーキ屋で独立したいです。お客さんと近い所で働くのが好きです。

図24図25

―― 得意料理を教えてください。

チーズタルトです。

図26

 

 

川辺光里さん(製菓コース/2年)

オ・グルニエ・ドール 西原金蔵シェフのお手伝い体験

図27

―― なぜ参加しようと思いましたか?

先生から誘っていただきました。

―― いかがでしたか?

普段の実習とは雰囲気が違っていて、とても緊張しました。たいへんでしたが、とてもよい経験になりました!!助手の方の手際の良さにもびっくりしました。先読みをしながら動いていました。私は、邪魔になってはいけないと思い、思うように動けませんでした。

図28図29

―― 将来の夢を教えてください。

まだわかりません。学校では医療事務の資格を取ったので、企業にOLとして就職しようと思っています。学校で身に付けた技術は、日常の中で友達に食べてもらったり、喜んでもらえたりしたらうれしいです。

―― 得意料理を教えてください。

ガト―ショコラです。

図30

みなさん、ありがとうございました。

 

 

納涼シェフ交流会2014について

納涼シェフ交流会は、「料理王国」が主催する、料理のジャンルを超えたトップシェフ達のデモンストレーションや試食会を通して、料理人やレストラン業界、メーカーの方々が交流する場。夏に開催するのは今年が2回目となり、毎年東京と大阪で行われます。

今年のデモンストレーションは、コシモ・プリュス 小露浩之シェフ(フランス料理)、山ばな 平八茶屋 園部晋吾シェフ(日本料理)、そしてオ・グルニエ・ドール 西原金蔵シェフ(パティスリー)。それぞれのシェフの素材へのこだわり、軽快な手さばき、絵を描いたような料理に、参加した料理人、レストラン業界等のみなさまは、メモをとったり、写真をとったり、試食をしながら、会場は大いに盛り上がりました。

図31図32

出店ブースにはごま油、パルメザンチーズ、洋酒、愛媛県や岩手県の農畜産物、コーヒーやトマトジュースなどが立ち並び、参加者からは熱心な質問が飛び交いました。

図33図34図35図36

(詳細は8月6日発売の「料理王国」9月号にて)