◆セミナー実施報告◆ 平成25年1月15日 女性と子供の心を掴むフードサービスマーケティング研究会

2013年3月8日

マンガアニメ・キャラクター活用による飲食ビジネス開発②

アキバ・キャラクターレストラン『アニ飯屋』構想、タツノコbar、ムーミンカフェなどを例に

 

12月15日に引き続き、1月15日に「マンガアニメ・キャラクター活用による飲食ビジネス開発②」ワーキングを開催しました。

女性と子供の心を掴むフードサービスマーケティング研究会は、女性や子供(親子)にターゲットを置く事で成功した事例や関連する知識の習得、ビジネスモデルへの拡張方法などを検討しながら事業化を見据えた様々なコラボレーションの機会を設けています。

その中で、今回はキャラクター活用を一つの手法としたワーキングとして開催しました。外食や中食、給食などのフードサービス産業とキャラクターを保有するマンガやアニメの業界や媒体、食品や厨房・調理機器、店舗装飾、関連グッズメーカーの業界など、ビジネスにおける異分野の連携を促進するものです。

一般社団法人日本動画協会 山脇 壮介氏からは、アニメ業界の飲食に関連するビジネス事例、同協会の新しい試みなどをお話いただきました。 株式会社竜の子プロダクションの池上 陽平氏からは創立50周年として行った竜の子プロの飲食事業の取組、ベネリック株式会社の計良光利氏からは他業界が飲食店を行う時の課題や成功のポイントについてお話をいただきました。

 

◆『食とアニメコンテンツの動向、日本動画協会の新たな試み』

一般社団法人日本動画協会 山脇 壮介氏

日本動画協会では、アニメの制作会社を中心に正会員・準会員を併せて642社が加盟しており、協会の活動の一要因ではありますが、著作権や海外への対策等を結束して対応する目的のしていくために作られた組織です。

食とアニメコンテンツは、古くから存在していましたが、大きく二つのジャンルとして発展してきたかと思いますました。一つは包装紙やパッケージに施される食品のイメージキャラクターとしてのプリント商品としての展開、もう一つは飲食業におけるコンテンツ展開です。昨今では例えば、メイド喫茶、執事喫茶、コスプレ喫茶などですが、コスプレ関連の飲食店の展開です。日本のアニメ展開による人気ともあいまって、近年では海外でもそのような飲食店舗が増えてきています。これらをより発展させてイメージカフェやレストランとして展開している飲食媒体とものとしては、ユニバーサルスタジオ、東京ディズニーランド、ジブリ美術館のレストランや、ガンダムカフェ、AKBカフェ、アニメイトカフェ、後程プレゼンされるタツノコBARなどがあります。

基本、キャラクターを使った飲食は人気があり、で、特にキャラ弁などによる特定のキャラクターを使ってお母様がた方がブログにあげているものもの見かけますが、商売につながるものであると著作権違法となる場合もありますので、そうならないような啓蒙活動等が協会としても今後必要かと思います指導や発見などにも力を注いでいます。

話は戻りますが、店舗展開をされている事例としてアニメイトカフェに行ってを見てみますと、キャラクター商品の制作会社であるムービックで商品化したものをアニメイトカフェで販売するという形態をとっています。そこではカフェ機能等も充実も展開されており、商品だけでなく食事メニューもキャラクターのイメージに沿ったものを作られっています。このような展開方法を用いる事によりによって、以前よりも色々な企業・業種等とアニメ関連会社もコラボしやすくなっています。

現在、日本動画協会としては、秋葉原の飲食店街UDX2Fの飲食店街アキバ・イチとコラボしたて、アニ飯屋という企画によるで土日の活性化計画を進めたいと考えています。土日の秋葉原の属性を考え、メイド服を採用したり、カードやストラップ企画、携帯との連動、アキバ・イチ秋葉原地域の個々のお店に即したメニュー・商品開発や、その他連動した展開をしながら、イメージキャラクターを作ったて集客の向上につなげるような企画となりますとしています。これらを秋葉原のみにの企画にととまらず、パッケージ化として各地で展開できるものとして作っていきたいとも考えています。思っています。

色々なキャラクターコンテンツを一つのくくりの中で使用することはにおいて、大変難しく、各作品の版権元からの承諾をいただくことは過去にも多くなく事例がなく、、大変ハードルが高いことではあります。が、一店舗一キャラクターなどとすることによってですが、理解をいただきたいと考えています。また、レシピ開発なども、ですが、当協会に所属する様々な企業、コーディネータ、そして本日参加されたような他の業種の方々ともコラボしながら進めていきたいと考えています。

アニメももうすぐ約一世紀100周年を迎えようとしており、古い作品などもありますが、食等とのコラボなど二次利用をしながら再活性化の機会も作っていければときたいと思います。

 

◆『創立50周年を迎えた竜の子プロの取組 ~タツノコbar、大魔王など』

株式会社竜の子プロダクション ライツ営業部課長 池上 陽平 氏

竜の子プロダクションは、昨年の10月19日に創立50周年を迎えました。その前後1年ずつの合計2年間を50周年イヤーとして色々な企画を進めています。

大きな目的の1つとしては、アニメ会社と言った時に“タツノコプロ”の名前が出てくるようにすることです。その再認識キャンペーンとしては、「ガッチャマン」や「ハクション大魔王」など、タツノコを代表するキャラクターを集合させた50周年キービジュアルを作ったり、50周年ロゴを制作して色々なところで露出したりしました。

その他、50周年記念パーティを開催して関係者やOBを招待したり、東映や日テレのご協力をいただいて銀座松屋や阪神百貨店などで物販催事「タツノコプロテン」を全国巡回しております。

アニメ制作に関しても、「プリティーリズム」、「おはよう忍者隊ガッチャマン」などに加え、今年度も6作品ほど制作することが決まっています。8月には実写映画「ガッチャマン」も全国の東宝系で公開されます。

その他、スカパーでの50周年特集、作品の一話目だけを放送して視聴者が続きを見たい作品を投票する総選挙、モバゲーでのSNSゲーム、キャラクターのリデザイン、企業等の宣伝キャラクターの開発なども様々な企画を行っています。

弊社の強みの1つとしては、タツノコ一社でオールライツを持っている作品が全作品の7割くらいあることです。したがって、一つのキャンペーン(広告宣伝)で、複数のタツノコキャラクターが使用でき登場するといったなかなか他社では実現しないことが期間限定で実現可能になったりします。

今後は国内だけでなく、海外展開(特に子供が多く成長著しいアジア市場)に対しても、注力していきます。

『TATSUNOKO BAR(タツノコバー)』

30代、40代をコア・ターゲットとして昨年12月に秋葉原(パセラAKIBAマルチエンターテインメント内2F)にオープンしました。カフェ店内には、『タイムボカンシリーズ ヤッターマン』『科学忍者隊ガッチャマン』『ハクション大魔王』の3作品をメインに据えてタツノコアニメの世界観を演出しています。メニューにはドロンジョパフェやおだて豚まんなどのメニュー、店内モニターでのアニメ放送などを行いながら展開しています。

タツノコバー http://www.paselabo.tv/collabotown/tatsunoko/index.html

飲食とのコラボレーションはあまり進めていませんが、親子三世代で楽しめる飲食として盛り上がる企画を作っていくことができればと考えています。

株式会社竜の子プロダクション ライツ営業部 課長 池上 陽平 氏

 

 

◆『飲食とアニメのコラボ ~ムーミンカフェを事例に』

ベネリック株式会社 スレイ事業部 ゼネラルマネージャー 計良光利氏

ベネリック㈱で飲食事業を約10年前から展開しています。その中で本日はムーミンカフェ、ムーミンベーカリー&カフェ、ムーミンスタンドを事例に、実際にキャラクターコンテンツと飲食のコラボを行うときの難しさという観点からお話しをしていきたいと思います。

このムーミンハウスカフェ、ムーミンベーカリー&カフェ、ムーミンスタンドは、ネーミングの通りキャラクター飲食のスタイルをとっており、合計で6店舗になります。初のコラボ事業として始めた1号店の「ムーミンベーカリー&カフェ」は今年5月1日で10周年になります。

(C)Moomin Characters

ムーミンベーカリー&カフェ 東京ドームシティ ラクーア店

一番最近の店舗は「ムーミンハウスカフェ 東京スカイツリータウン・ソラマチ店」です。1号店との違いは、ベーカリーではなくテイクアウトのオリジナルドーナツとデザートの充実です。

(C)Moomin Characters

ムーミンハウスカフェ 東京スカイツリータウン・ソラマチ店

ムーミンスタンドでは、オリジナルの「ニョロニョロのたね」の入ったドリンクをメインとして販売しています。吉祥寺が1号店、キャナルシティ博多店が2号店、ユニバーサル・シティウォークが3号店となります。

ムーミンスタンド ユニバーサル・シティウォーク大阪店

飲食店をやるのに大切だと思っているポイントがいくつかあります。まずは「本物感」です。ムーミンの故郷フィンランドに行き、試行錯誤して北欧パンを作りました。また、ストーリに出てくる忠実なメニューもあります。

その他に、「安心安全」、「おいしい楽しい」、「大切な人へのおもてなしの心」があります。飲食業であるので、安全安心はもちろんのこと、美味しさということにはずっとこだわってきました。また、キャラクタービジネスからスタートしているので、飲食店でのおもてなしの部分での大切さも痛感しており、従業員教育にも力を入れています。飲食のマナーマニュアルとは別に、「自分の大切な人へおもてなしをするように行う」ことを指導しています。

この10年、失敗の繰り返しをしてきましたが、飲食店をはじめるにあたってはそこから学ぶことが多くあります。

1.「メニューが先、デザインがあと」という考え方

キャラクターと飲食のコラボなので、店づくりや仕掛けばかりにこだわってしまうことがありますが、あくまでも飲食業なので、メニューが先でデザインをあとにしないと、失敗してしまいます。一番お金がかかり、動かすことができない厨房設備などを先に考えていくことが大切です。

2.「目標設定、求めるものは何か」ということ

このような店づくりには、それぞれの専門が違います。ライセンサーもいれば、ライセンシーもいます。また販促を得意にしている方もいれば、調理をする職人の方もいらっしゃる。そのような中で、将来どのようなところを目標におくのか、2、3店舗で終わるのか、100店舗に拡大していくのか、最初に足並みをそろえることが大切です。あるいは途中で軌道修正できる体制である必要があります。

3.「やりがいをどこに?」ということ

それぞれのやりがいとして、将来自分の店を持ちたいためにやっているのか、お客様の満足度にやりがいを求めるのか、目の前の売り上げに求めるのか、それらが一致していないとお店はうまくいきません。

 

飲食業は「人」次第だと思っています。

1.リーダーの強い思い

売り上げにはイートイン、お持ち帰り、グッズ販売があります。そのような業務の中で、リーダーの思いやメッセージを強く持ち、スタッフの気持ちを一つにすることが大切です。

2.本部と店舗のつながり

本部と各店舗がキチンとつながっていることが大切です。

3.採用

キャラクターの飲食店は楽しそうに見えて、実際とのギャップでやめてしまう人も多いので、スタッフのサポートが大切です。

新しくお店を出すとしたら何が一番難しいのかと考えながらお話しました。

権利に絡むものなので、ライセンシーとライセンサーとの間で相互理解の元で作っていくことが大切です。

ベネリック株式会社 スレイ事業部 ゼネラルマネージャー 計良光利氏