◆ワーキング実施報告◆ 平成24年12月11日 女性と子供の心を掴むフードサービスマーケティング研究会 キャラクター活用ワーキング

2013年2月22日

キャラクター活用ワーキング
「マンガアニメキャラクター活用による飲食ビジネス開発」
~ガンダムカフェから京都国際マンガアニメフェアなどを例に~

女性と子供の心を掴むフードサービスマーケティング研究会は、女性や子供(親子)にターゲットを置く事で成功した事例や関連する知識の習得、ビジネスモデルへの拡張方法などを検討しながら事業化を見据えた様々なコラボレーションの機会を設けています。

その中で、今回はキャラクター活用を一つの手法としたワーキングとして開催しました。外食や中食、給食などのフードサービス産業とキャラクターを保有するマンガやアニメの業界や媒体、食品や厨房・調理機器、店舗装飾、関連グッズメーカーの業界など、ビジネスにおける異分野の連携を促進するものです。

このキャラクター活用ワーキングは、一般社団法人日本動画協会と連携して開催しています。日本動画協会は「アニメビジネス・パートナーズフォーラム※1」として、会員を中心に飲食や施設でのアニメコンテンツの活用を考えるワーキングを行っています。そのワーキングチームとのコラボレーションなども視野に入れた活動となります。

新産業文化創出研究所 所長の廣常啓一氏からは、ワーキングの趣旨と進め方について述べられました。一般社団法人日本動画協会 専務理事・事務局長の松本悟氏からはガンダムカフェの取組と日本動画協会として今後取り組む事例紹介、株式会社カルの奈藏佐保子(なぐらさほこ)氏からは京都国際マンガアニメフェアにおける商品開発のプロセスについてお話しをいただきました。

 

◆キャラクター活用ワーキングについて

新産業文化創出研究所 所長 廣常啓一

本日のアニメキャラクター活用ワーキングは「女性と子供の心を掴むフードマーケティング研究会」から派生しておこなっています。ケルククラブと日本動画協会、更に広く興味ある企業と連携し、アニメキャラクターと飲食業のマッチングを目指しています。

このキャラクター活用ワーキングは第1回、第2回は大阪で開催して参りましたが、今回の第3回は東京で開催することになりました。

<敬称略>

■第1回 平成24年8月9日(木)(大阪)
株式会社メディアフラッグ(覆面調査員による外食産業リサーチ)

⇒ http://kelcclub.jp/2012-08-09/573.html

ニチワ電機株式会社(調理実演)

⇒ http://kelcclub.jp/2012-08-09/576.html

■第2回 平成24年11月6日(大阪)

サトレストランシステムズ株式会社(ファミレス低迷期への取組)

⇒ http://kelcclub.jp/2012-11-24/1177.html

■第3回 平成24年12月11日(東京)

一般社団法人日本動画協会(ガンダムカフェの取組み、日本動画協会の取組み)

株式会社カル(京都国際マンガアニメフェアにおける商品開発のプロセス)

■第4回 平成25年1月15日(東京)

一般社団法人 日本動画協会(日本動画協会の取組み)
ベネリック株式会社(ムーミンカフェ展開)
株式会社竜の子プロダクション(タツノコbarの展開)

⇒ 準備中

■第5回 平成25年1月28日(大阪)

株式会社USJ(ユニバーサルスタジオの戦略)

⇒ 準備中

■第6回 平成2月15日(大阪)

旭屋出版(「絵ごころ弁当大集合!!」の取組)

⇒ http://kelcclub.jp/2013-02-15/1559.html

■ワーキング

http://kelcclub.jp/2013-02-15/1561.html

キャラクターを活用する上ではしっかりとしたライセンス管理が必要です。著作者から版元を通し、グッズやゲームに商品化権を置き、流通で流します。キャラクターはお店や食品の良いプロモーションになり、またキャラクター自身のプロモーションにもなります。

農林水産業、食品メーカー、食器類、厨房、調理グッズ、レストランで食べたものと同じものを作れる調理家電、椅子や机、内装などの展開も考えられます。また、グッズ以外にもガンダムカフェのようにお店そのものとライセンス契約を結ぶことも可能となります。

 

◆「アニメキャラと飲食」

一般社団法人日本動画協会 専務理事/事務局長 松本悟氏

 

<秋葉原でも展開しているガンダムカフェの取組>

約30年前にバンダイに入社し、玩具やプラモデルの商品開発から始まり、様々な形でガンダム事業に携わってきました。いまでも映像や商品が継続的に展開されていますが、それは開発する側の商品への熱い思いがあったからこそ今につながっているのではないかと思っています。

ガンダムカフェは内装、小物も含めてこだわって作っています。メニューはキャラクターの特徴を持った形と味付けとしています。期間ごとにメニューのリニューアルも行っています。ガンダムカフェの来場は、携帯情報や友人からの口コミが多く、またガンダムファン50%近くを占め、リピータが多いのも特徴です。

今年の夏にはお台場でガンダムフロント東京がオープンし、ガンダムカフェ二号店もできました。近くのお台場ホテルにはガンダムルームもできました。

 

<取組企画例 秋葉原UDXのアキバイチとのコラボレーション案>

秋葉原UDXの1Fから3Fの飲食店と、4Fの日本動画協会、日本動画協会が運営するアニメのコンセプト展示を行うアニメセンターのジョイント企画を計画しています。

アキバイチのオリジナルキャラクター(四姉妹)を作り、このキャラクターがアキバイチで働いているというストーリーや世界観を持たせたものにします。お店に入った方はカードなどを貰い、何枚か集めるとアニメセンターで商品などと交換できるというような仕組み作りも行っていきたいと思います。

アキバイチを「アニ飯屋」(アニメ+飯屋)とすることで、秋葉原におけるレストラン街のアピールとすれば良いのではないかと思います。食事提供だけでなく、CGを活用したスマホとの連動、イベントや音楽との連動なども考えています。

アニ飯屋には版元の異なるキャラクターを混在させる予定なので、1つの飲食店に1つのキャクターとするなどして、新しいコラボビジネスの先駆けとして版元との交渉を進めていきたいと思います。

 

◆京まふにおける商品化の取組

株式会社カル 奈藏佐保子(なぐらさほこ)氏 

<京都国際マンガ・アニメフェアについて>

今年の9月に京まふ(京都国際マンガ・アニメフェア)が開催されましたが、そこで商品化の担当をしました。

京まふは、京都市が中心となり、マンガ、アニメで京都市を盛り上げていくために開催されたものです。

このフェアの特長として、キャラクターと地元産品とのコラボ商品を作りました。食品でいうと、ケロロ軍曹やミルキィホームズ、宇宙兄弟、ちはやふるなどの八ツ橋があります。アニメコラボ商品としては手ぬぐい、絵馬、Tシャツなど全部で30商品になりました。

 

<商品化までの流れ>

商品を製造する方が版元に対して商品の企画を提案(キャラクター名、販売価格、販売戸数などの概要説明)。

ラフのデザイン(パッケージなど)。

きちんとしたデザインの申請。

色見本による確認。

サンプルの確認を経て販売へ。

 

契約は、版権者と商品製造者の間で、商品化許諾の契約を行います。それに従って版権者が商品製造者に対して商品の監修を行います。商品製造者は版権者に対してミニマムギャランティと使用料を支払います。商品が売れたらその報告を版権者に行い、それに基づき使用料の管理を行います。

京まふにおいては、商品製造者がアニメキャラクターを活用して商品化することが初めてだったため、事務局が間に入り、商品化の許諾や監修を受けることなども仲介して行いました。

 

◆質問、自己紹介ついて

会場からは、多くのキャラクターを取り扱う場合のコンテンツ側の許諾のとり方、使用者のマナー教育などについてご質問がありました。版権元は多くのキャラクターを同時に扱うことに対して前例があまりないため、しっかりとした説明や差別化を図ることによりご理解いただけるように努力していきたいとのことでした。

また、コンテンツの活用の期待、子供が喜ぶ売り場やグッズとしての商品化への期待、また街づくり(商店街など)、全国展開や外国への輸出に期待する声が聞かれました。

 

※1「アニメビジネス・パートナーズフォーラム」とは

現在、日本のアニメの海外市場は推計2457億円、国内のアニメ商品化市場は推計6421億円規模。一般社団法人動画協会では、それぞれの市場規模を各1兆円に拡大することを目指し、「アニメビジネス・パートナーズフォーラム」を開設いたします。
「アニメビジネス・パートナーズフォーラム」は、アニメ・キャラクタービジネスを異業種共同の産業として発展させることを目的に日本動画協会会員をはじめとするアニメコンテンツ&キャラクター権利者各社と、国内外メディア・コンテンツ企業や、製造・サービス・飲食・観光・地域事業者等が、共同でコンテンツの海外展開・二次利用で新たなビジネスを創出、参加者同士のビジネスマッチング、共同ビジネスモデル開発などの実現をサポート、プロデュース支援を行う会員組織です。